留学先の選択

留学をするという場合、その理由は様々です。
ただ、やはり最も多い動機であるのは「語学留学」、つまり現地で言語を学ぶための留学ということになるでしょう。
そして、語学留学の場合、やはり学ぶ対象となることが多い言語は世界言語でもある「英語」です。
それでは、英語留学を目的としている場合、留学先としてはどのような場所を選択するのが良いのでしょうか。

まず第一条件となるのが「ネイティブの英語圏」であることです。
ただし、この場合英語の発祥の地でもある「イギリス」については、候補から外した方が良いでしょう。
というのも、イギリスの英語というのは「クイーンズ・イングリッシュ」とも呼ばれる「イギリス英語」であり、私達が授業などで習い、日常的に使用することがある「アメリカ英語」とは違っている部分が多いためです。
もちろんアメリカ英語が通じないというわけではありませんが、イギリスで学ぶと自分の英語もクイーンズ・イングリッシュ寄りになってしまい、他の場所で通じにくくなってしまう可能性があります。

もう一つの条件

そして、もう一つの留学先選びの条件が、実は非常に重要なポイントとなります。
それは「日本人が少ない、あるいはいない場所」を選ぶということです。
日本人が多い場所を選んで留学をしてしまうと、どうしても楽な方に流れてしまい、英語を話す機会が少なくなり、日本語で話す機会が多くなってしまいます。
語学留学で英語を習得することができる大きな理由は「英語を話さなければ周囲とまったく意思疎通ができない」という状況であることです。

いわば背水の陣であるからこそ、英語の習得がはかどり、より一層ネイティブな英語を吸収することができるということになります。
周囲に完全に日本人がいてはいけないということではなく、「常に話せる相手」として日本人がいない場所が好ましい、ということになります。
となると、候補から外れやすくなるのが「ハワイ」などです。

ハワイは英語圏の中でも特に日本人観光客が多い場所であり、普通に生活をしていても日本語で会話が出来てしまうシーンというのが多く登場します。
生活環境としては魅力的であり、あこがれの場所でもありますが、本気で英語を習得したいと思っている場合には少々不向きになってしまいます。

アメリカ本土に留学をする場合には、やはり「観光地」として日本国内で知られている場所以外の場所を選択すると、英語のみでの生活ができる可能性が高くなるでしょう。
ただ、単純に日本人がいなければ良いというわけではなく、同然同時に「気軽に話せる英語話者」がいることも重要なポイントとなります。
日常的な英会話は、やはり日常の英会話の中でこそ習熟できるものです。