机上英語と実地英語
日本人は、中学校高校と英語を学んでおり、机上での英語についてはそこまで苦手というわけではない傾向があります。
英単語や文法についてはある程度知っているものの、実際に話すことができるのかというと、そうではない、という人が多いのではないでしょうか。
こういった英語の学び方をしていると、「英語を読む」分にはそれほど問題が発生しないものの、実際に話すことになると問題が発生してしまうケースがあります。
特に気をつけたいのが、「普通の表現」だと思っていた表現が、実は「失礼な表現」だった場合です。
自分としては問題がない、通常の会話として利用しているはずであるにも関わらず、知らず知らずのうちに相手からは失礼な人だと思われてしまうことになります。
英語が堪能ではないと、こうなっている事自体になかなか気付く事ができません。
そこでここでは、よくある「失礼な表現」について紹介します。
例えば、何かをして欲しい場合、お願いの表現としてはどのようなものを用いるのが良いと思うでしょうか。
「Please do~」「Do~,please」というような表現が用いるのが良い、と思っている人が多いかと思います。
実際、学校の英語教育ではこれを依頼の表現とし習っているのですから、使っている側としては当たり前の表現だと思っています。
しかし、実際にはこの表現のニュアンスというのは、私達の考えている「丁寧な依頼」とは違っています。
どちらかというと「不躾」で「上から目線」のお願いのようなニュアンスを持っています。
「それ、やっといてね、お願いね」、というような程度の表現です。
これだと、丁寧な表現として用いるのには少々問題があります。
より敬語的な依頼表現にしたい場合には「~してもらえませんか」という語調になる「Could you please do~?」や「Do you mind doing~?」、あるいは「Would you do~?」という表現が適切です。
不安に思ったら
他にも、実はあまり良くない表現というのは多く存在していますが、ネイティブの英語話者ではない私達が全てを把握しておくのはなかなか困難です。
そのため、1つ覚えておきたいのが「失礼かどうかを尋ねる表現」です。
相手もこちらがネイティブでないことはわかっているはずであるため、ある程度のことであれば「失礼じゃないか不安なんだけれど」というようなことを付け加えることで、より良い表現を教えてもらうことができます。
「I’m not good at English,so please forgive me if I am impolite」などと先に断っておくことで、ある程度の理解を得ることができます。
上記は「私は英語があまり得意ではないため、もし失礼があってもご容赦下さい」というような内容です。